九州の日本産新鉱物その2:東京石 Tokyoite 鹿児島県大和鉱山産

2011年出品

大きさ:1枚目の画像左右約6cm

産地:鹿児島県大島郡大和村大和鉱山 Yamato mine, Oshima Village, Amami-Oshima island, Kagoshima Pref., Kyushu Region, Japan.

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接写 

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全体

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原田石の原産地として名高い奄美大島の大和鉱山からは、近年になりパレンツォナ石 Palenzonaite、ナビア石 Nabiasiteなどバナジウムを含む鉱物が次々と発見された。ブラウン鉱を主とする鉱石中に細脈をなし、重晶石などを伴うのが一般的な産状のようである。

東京石は、その名のとおり東京都奥多摩町白丸鉱山から2003年に記載された新鉱物である。大和鉱山からあらためて見出された東京石は、画像で見られるとおり黒色のブラウン鉱を覆ってやや臙脂色がかった赤褐色に見える部分である。独特の光沢、質感が伝わるだろうか。このとおり肉眼でもはっきり認められるほど立派なものであり、原産地をしのぐ。

仮に大和鉱山産の鉱石の検討が早い時期に行われていたならば、「東京石」や「パレンツォナ石」(イタリア、Molinello 鉱山より1986年記載)らの名前はなく、大和鉱山を原産地とする他の命名がなされていただろうとも言われている。

ミネラルマーケット2011は、6月4日(土)、飯田橋レインボービルにて開催です。

入場無料

MINERALMARKET 2011 https://mineralmarket.jp/index.html

会場地図 https://mineralmarket.jp/access.html

ENGLISH PAGE https://mineralmarket.jp/information_e.html

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