濃紅銀鉱 Pyrargyrite 秋田県湯沢市雄勝町院内鉱山

2008年出品

極めて長い歴史を持つ院内鉱山は、明治17年12月に明治政府から足尾銅山の開発で知られる古河市兵衛に払い下げられた。
古河は払い下げ後、電気排水ポンプやウィンチ等、西洋の近代的技術を取り入れ、産銀量を伸ばし、鉱山最後の繁栄をもたらしたとされている。

しかし、産銀量が増加したのには他にも訳があった。
払い下げ以前の院内鉱山では、銀鉱石として濃紅銀鉱のみを採掘しており、雑銀鉱は利用されずにそのまま残置されていたというのである。

今からすると夢の様な話であるが、その為に濃紅銀鉱は徹底的に掘り採られ、明治においても貴重な存在となっていた様だ。現在、その標本を手にする機会は絶無といって良い。
本標本は、長期間にわたって良好な保存をされいたため、極めて新鮮な状態で濃赤色が綺麗に残っている。まさに奇跡的な逸品である。

濃紅銀鉱1  左右長3Cmf:id:kocteau:20080424223459j:image

濃紅銀鉱2  左右長2.5Cm

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濃紅銀鉱3  左右長3Cm

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標本を梱包していた紙 右は紙に書かれていた文章(コピー)
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会場地図 https://mineralmarket.jp/access.html

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