へイトマン石 Hejtmanite

最終更新日

へイトマン石 Hejtmanite 愛知県北設楽郡設楽町田口鉱山

6.5×6.5×3.0 cm

日本の変成層状マンガン鉱床から産出するレアミネラルが数あるなか、その希少さでは上位に入るであろう鉱物。

世界的にも産地は少なく、日本では、愛知県田口鉱山と岩手県三根鉱山からの産出のみ知られている。

本標本は、田口鉱山産ヘイトマン石のなかでも、おそらく屈指の大きさと質を誇るものだろう。

驚愕の一品。

ヘイトマン石(mindat.org)

吉村石に近い組成の鉱物で、1989年ザンビアから新鉱物として記載された。

吉村石    Ba2Mn2Ti(Si2O7)(PO4)O(OH)

ヘイトマン石 Ba2Mn4Ti2(Si2O7)2O2(OH)2F2

田口鉱山では、ヘイトマン石の記載以前より「吉村石」として知られていた。

吉村石には見た目と産状の異なるものが二種類あり、石英や角閃石からなる岩石中の褐色のものと、バラ輝石を主とする鉱石中の、黄色味が強くペラペラした感じのものだと言われていた。

後者の見た目のものはヘイトマン石であった。


ミネラルマーケットは2023年6月17日(土)に東京都の飯田橋レインボービルで開催予定です。

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