大和鉱山稀産鉱物まつり
組成比較表
パレンツォナ石 | Palenzonaite | (NaCa2)Mn2+2(VO4)3 | 1986年記載 | モリネロ鉱山 |
ナビア石 | Nabiasite | BaMn9(VO4)6(OH)2 | 1997年記載 | Plan de Labasse, Nabias |
レッピア石 | Reppiaite | Mn2+5(VO4)2(OH)4 | 1991年記載 | ガンバデッサ鉱山 |
メダ石 | Medaite | Mn2+6V5+Si5O18(OH) | 1981年記載 | モリネロ鉱山 |
ティラガロ石 | Tiragalloite | Mn2+4As5+Si3O12(OH) | 1979年記載 | モリネロ鉱山 |
サネロ石 | Saneroite | NaMn2+5[Si5O14(OH)](VO3)(OH) | 1981年記載 | ガンバデッサ鉱山 |
大和鉱山のバナジウム鉱物には「緑」と「赤」があるといわれる。
「緑」は原田石(と、ロスコ―雲母)、「赤」はパレンツォナ石をはじめとしたバナジン酸塩・バナジン珪酸塩鉱物群である。
今回のミネラルマーケットでは、この「赤」が思いがけず揃って出品される。
これらをまとめて入手可能な機会はほとんどない。
さしあたり、運営で出品の確認がとれているものに限ったが、組成等について一表にまとめてみた。
とりわけティラガロ石・メダ石・サネロ石は、似通った外観から「三兄弟」とも呼ばれるが、パイロクスマンガン石の珪素の一部をバナジウムや砒素で置き換えたものに近い組成であることが見てとれると思う。
なお奄美での三兄弟には、ある程度色の傾向があり、ティラガロ石は素直にオレンジ色で黄色に振れ、メダ石は赤に振れ、サネロ石は若干色が暗く、褐色に振れるようである。
もっともこれは微妙なものなので、目安程度と考えておいてもらいたい。
パレンツォナ石 Palenzonaite
(画像なし)
ナビア石 Nabiasite
標本左右7.5×5 cm


レッピア石 Reppiaite
2×1.5 cm


ティラガロ石 Tiragalloite
3×1 cm


サネロ石 Saneroite
4.5×2 cm


メダ石 Medaite
ケース5×5 cm


ミネラルマーケットは2025年5月24日(土)に大田区産業プラザPiO 2階小展示ホールにて開催いたします(入場無料)。
開催時間は10:30~17:00です。
会場へのアクセスはこちら(https://www.pio-ota.net/access/)
会場の最寄り駅は京急蒲田駅です(徒歩3分)。