カーロール鉱 Carrollite

愛媛県四国中央市金砂町小川山佐々連鉱山

Sazare-Mine, Ogawayama, Kinsya town, Shikokutyuuou city, Ehime prefecture

【出展者より】

佐々連鉱山産Carrolliteは愛媛県産出の稀産鉱物であり、層状含銅硫化鉄鉱(キースラガー)鉱体の中、黄銅鉱や班銅鉱に富む高品位部(ハネコミ他)に産した。確認されている産出鉱体は金砂本ヒ・金泉ヒ・第二新泉ヒの三鉱体であり、1970年代初めから中ごろにかけて産出した。粒径は1~15 mm程度で、鋼灰色金属光沢の自形結晶(正八面体)を主とするが、半自形~他形のもの(伸展・破砕・侵蝕などを受ける)も見られる。化学組成は理想式(CuCo2S4)に近い(金砂本ヒ産)。本邦の肉眼的なCarrolliteは佐々連鉱山産が代表的であり、『桜井鉱物標本』にも数少ないカラー頁を割いて紹介される。佐々連鉱山は1979年7月に閉山したことから、現在その実物や産状を見る機会は極めて乏しい。今回の出展では、ハネコミとそこに産する特異な鉱物(Carrollite、自然銀、Djurleite)の産状を知っていただければまことに幸いです。

標本サイズ左右約8 cm


標本サイズ左右約10 cm


【ミネラルマーケットより】

佐々連鉱山は、三波川変成帯中のキースラーガー型鉱床の鉱山である。キースラーガー型鉱床の鉱石は、一般に塊状・層状であり、全体に自形結晶に乏しいため、かつて日本国内各地で金属鉱山が稼行されていた時代には、あまり鉱物趣味、コレクションの対象とされてこなかった。
そのためか、日立鉱山、別子鉱山以下、国内のキースラガー鉱山がすべて閉山した時代にあっては、逆に自形結晶を為す金属鉱物よりも、はるかに入手困難なものとなった。大鉱山を擁した自治体が、今世紀に入ってから展示用鉱石見本を欲しても、なかなか手に入らなかったという逸話もある。
今回、出展される佐々連鉱山のカーロール鉱は、かつては桜井欽一『桜井鉱物標本』(1973)に掲載され、鉱物趣味人に名は知られたものの、現物を見た者のきわめて限られる、いわば「幻の逸品」であった。約半世紀以上の時を経てのお目見えである。


2019年の開催は6月8日(土)、10:30~17:00 飯田橋レインボービル一階です。

開催情報、アクセスなどの詳細はこちらをご覧ください。→https://mineralmarket.jp/

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