紫水晶 Amethyst 石川県小松市尾小屋鉱山
2006年出品
大きさ9X10X6cm。
尾小屋鉱山は17世紀末に開かれ、明治から昭和まで栄えた金属鉱山で、その間に開発された坑は膨大な数に上っている。
古くから紫水晶の産出で知られており、「和田標本」にも多数納められている。
今回出品の標本は、やや中太りの「砲弾型」の群晶、薄くカスミがかかったような透明感、抑えめの渋い発色など、日本における典型的な金属鉱山の紫水晶といえる。
現在に伝えられている標本の大半は、単晶にバラけているもので、こうした群晶は非常に珍しい。バランスもいい。得難い品である。
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