自然テルル
自然テルル Tellurium
北海道札幌市手稲区手稲鉱山
画像左右 1 cm
自然テルルはその名の通り、Te(原子番号52)の元素鉱物である。
テルル鉱物といえば、手稲石などのテルル酸塩鉱物や、テルル石などの”二次鉱物”が、色の鮮やかさと多彩な鉱物種で知られているかもしれない(あるいは、豊富にこれらの鉱物を産した、メキシコの名産地・Moctezuma鉱山の存在がそのイメージを後押ししているかもしれない)。
一方の自然テルルは、どこか「軽い」感じのする金属光沢が、元素としての希少性と「半金属」という性質を思わせる。
そのためか人気のある鉱物種である。
いわゆる「金属鉱物」のカテゴリにあるテルル鉱物のなかでは、なんとか肉眼同定が可能な点も見逃せないだろう。
一方、日本のテルル鉱物産地といえば、静岡県河津鉱山と並んで、札幌市の手稲鉱山が両巨頭である。
手稲鉱山の自然テルルは、河津鉱山産に比べるとはるかに出物が少ない。
重晶石を伴うことが多いのも特徴である。
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